BMWのLCI実施時期や意味とは?

(Last Updated On: 2018年7月17日)

LCIは「Life Cycle Impulse」の略

一般的な意味としては、Faceriftとも呼ばれており「顔のしわ取り、整形美顔術、(建物などの)外装直し、模様替え」などの意味があるようです。
自動車とくにBMW専用の意味では、自動車用語として一般的に言うところの「マイナー・チェンジ」の方が馴染みのある言葉でしょうか。
最近の欧州車では「フェイスリフト」と呼ぶケースが多いようです。
BMWでは、どちらの呼び名も使わずにLCIと呼んでいるようです。このように自動車の専門用語は一般的になった用語を使わずにメーカー独自用語を使うケースがありますね。期間でいえば、新車登場から3年から5年以内に実施されるケースが多いようです。

F20のLCI前
国産、欧州車を問わず、毎年何らかの小改良を実施しています。
これを「イヤー・モデル」と言いいます。
LCIは、新型車発売から次の新型車の丁度中間の時期にあたる大きな改良になります。
バンパーや前後ライト形状が変更され、オーナーであれば見分けが付くレベルの形状やデザインの変更になります。
BMWのモデルサイクルは国産車よりも長く7年~9年となるため、 LCIは新型車登場から3~5年経過で実施されるケースが多いでしょう。

マイナーチェンジとLCIは意味が違うのか?

LCIは、マイナーチェンジと同義語と考えて問題ありません。

  • 新車発売
  • マイナーチェンジ(丁度、次のモデルチェンジまでの中間)
    一般的にビッグマイナーチェンジと呼ぶケースもある
  • フルモデルチェンジ(次のモデルが発売される)

新車発売時からのモデルを前期型、LCIを境に後期型と呼ぶケースもあります。

イヤーモデルとLCIは、どのような意味か?

LCIは、新型登場から3,4年後のマイナーチェンジを指します。
イヤーモデルとは、一年間隔での小変更を指します。
例えば、エンジンやカーナビを最新基準にするなど、ボディ外観などの見た目の刷新ではなく、その他見えない部分の改良や改善を指すイメージです。
イヤーモデルと言っても、毎年、規則だ正しいマイナーチェンジが行われているわけではなく、コンピュータのソフトウエアは日々改善されていると考えられます。

BMWでもイヤーモデルなどの小変更に留まらない中規模変更(フロント・リヤの一部変更)は、LCIとする場合もあります。
その場合、前期、中期、後期といった呼び方になっているケースもあります。

新車購入時は、何年製造であるか確認する事

新車購入時、購入しようとしているモデルは何年製造であり、最新型と何が異なるのかといった点は、必ず確認して購入することをお勧めします。
新車なのに値引きが大きかったりする場合は、すでにマイナーチェンジが実施されて型遅れになっている事を防ぐためです。
型遅れを承知で買うのであれば、値引き額なども納得できると思います。

過去のLCI実施例

  • 1シリーズのF20マイナーチェンジ:登場から3年6ヶ月後
  • 3シリーズのF30マイナーチェンジ:登場から3年6ヶ月後
  • 5シリーズのF10マイナーチェンジ:登場から3年6ヶ月後

LCIにより、イメージも現行モデルに近いデザインにリフレッシュされるため、
モデルサイクルを長持ちさせる効果もあります。
さて、過去のBMWモデルにおけるLCIでは、モデルデザインの人気や不人気、賛否両論など販売、営業側からの要望をふまえて、大中小の変更に分かれます。

1.明らかに大きなLCI変更

特にライト形状、テールランプ形状がLCI前とLCI後で大きく変更されます。
賛否両論がハッキリと分かれるデザインの車がこの傾向です。
変更後の実販売台数への改善効果としては、クセの強さが無くなり万人受けとなることで販売増の効果があるようです。

  • E65:7シリーズ(ライト・テールランプの形状が大幅変更)
  • F20:1シリーズ(ライト・テールランプの形状が大幅変更)

2.中規模のLCI変更

若干、賛否両論があるデザイン。
ライト形状の変更やテールランプのデザインが変更
最新のデザイントレンドに合わせたリニューアル

  • E46セダン:3シリーズ(ライトが涙目→ツリ目)
  • E90セダン:3シリーズ(フロントウインカー、テールランプのLED化)
  • F25:X3(グリルと繋がったライト、テールのLED化)

3.小規模のLCI変更

若干のバンパー、ライト・テールのデザイン変更に留まる。
キープコンセプトのため、オーナーで無いと見分けが付かないレベル。

  • E39:5シリーズ
  • F01:7シリーズ
  • F10:5シリーズ
  • F30:3シリーズ

中古車とLCIの関係

中古車としては、LCIの前後よりも年式が価格に反映しているようです。
中古車選びとしては予算や好みに応じて購入すれば良いと思います。
特に賛否両論がハッキリするモデルは、個性的でもありインパクトもあるのです。
好きであればハマるデザインでもあります。

ただ、新型モデルのデザインが不人気でなければ、逆転現象となることはありません。
中古車として1年も経過すれば、年式相応に落ち着いてきます。

雑学

LCIはBMW専用の呼び方です。
その他としては、以下のような呼び方もあるようです。

  • 一部改良
  • 大幅改良
  • 前面改良
  • マイナーチェンジ

基本的にフルモデルチェンジに該当しない小変更を指しますが、メーカーによってその定義は様々で統一されていないようです。

車とは全く関係がありませんがLCIの略としては、以下の意味もあります。
肺クリアランス指数という意味もある様子:lung clearance index の略

フルモデルチェンジの時期を事前に予測する方法

http://bmwfun.x0.com/bmw/bmw-lineup.htm#MODEL

過去のモデルチェンジ時期や期間から、現行モデルのフルチェンジ時期を予測することが可能です。

  • マイナーチェンジは、3~5年
  • フルモデルチェンジは、7~9年

モデルチェンジの周期が7年に(5シリーズ)

G30の5シリーズでは、7年でフルモデルチェンジしており、欧州車もモデルチェンジのサイクルが早くなっていると思われます。
これは、プラットフォームの共用化などで新開発のコストが下がっていることが理由と思われます。
もちろん、ライバル他社の影響も大きいです。

それに引き換え日本市場向けの国産車は、海外向けモデルが主力になるにつれ、フルチェンジの間隔が長くなりつつあります。

モデルチェンジの周期が5年に(X5)

BMW X5 (形式名G05)は、X5シリーズの4代目にあたります。
3代目が登場したのが2013年ですから、5年でフルモデルチェンジすることになります。

バブル期の日本車は、4,5年程度でフルモデルチェンジしていた時期もあります。
最近では日本車のサイクルが長くなる半面、欧州車のモデルサイクルは短くなるという逆転現象になっています。

先代X5は、特別カッコ悪いスタイリングや不評を買ったわけではなく、異例の短さと言えます。

なぜ、モデルサイクルが短くなったのか

エンジン、シャーシのベース共有化が進んだ結果、外観、内装を変更しただけのようなモデルも多くなりました。
2リッター4気筒直噴ツインパワーターボエンジンは、ほぼ全モデルとも言ってよい程に搭載されていることから、コスト削減効果はかなりの効果です。

設計のコンピュータ化は、新型モデルの投入開発コストの低減に繋がっているのでしょう。