プリウスPHVを超えたBMW 530eの燃費性能

(Last Updated On: 2019年3月16日)

BMW 530eは、燃料消費率64km/L

2019ジュネーブモーターショーでは「BMW 530e」の新型が登場しました。
従来「530e iパフォーマンス」プラグインハイブリッド車(PHV)の改良モデルです。

PHVとエンジンがダウンサイズの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボを組み合わせています。
モーターとエンジンと8ATを組み合わせたシステムとなっています。
エンジンとモーターのシステム全体で、最大出力252hp、最大トルク42.8kgmを引き出す。0~100km/h加速6.2秒の性能を発揮する。
二次電池は、リチウムイオンバッテリー。改良モデルでは、バッテリーの蓄電容量を9.2kWhから12kWhにおよそ3割大容量化しています。
これにより、EVモードでは、最大64km(WLTP計測)をゼロエミッション走行となります。
従来比で30%以上の航続距離が延長されています。
この効果もあって、欧州複合モード燃費58.8km/リットル、CO2排出量38g/kmの優れた環境性能となっています。

ガラパゴスなプリウスPHVは、68.2km/Lって本当なのか

日本のジャーナリストが世界に誇ると絶賛するトヨタプリウスPHVです。

EV走行距離:68.2km(満充電からのEV走行距離)
ハイブリッド燃料消費率:37.2km/L
※いずれもJC08モード

一見、トヨタが凄いを思ってしまいますが、これはガラパゴス日本のHVを擁護する独自燃費計測仕様です。
こんな計測方法は全くあてになりません。

WLTP燃費は公表されていませんが、68.2km(JC08)のEV燃費が、約40km程度になることが予想されます。
それは、世界一と豪語するプリウスPHVが、たたのBMW 530eセダンにすら及ばない実情なのです。

通常のプリウスは、たったの24.4km/リットル

ちなみに通常のプリウスHVで、今後適用されるWLTP基準の燃費は以下になります。

新テスト基準の「WLTP」で最も優れる仕様の燃費が24.4km/リットル、CO2排出量が94/kmと公表されている。

従来の40.8km/l(JC08基準)から比べると、約4割削減した数値です。
いかにJC08基準のカタログ値を掲載することが無意味だったのか理解できるでしょう。

まとめ

トヨタと提携したBMWですが、もともとハイブリッド車を作っていたBMWにとってはトヨタの技術は、どのように映ったのでしょうか。
モーターやバッテリーなどBMW内で開発していた実情をふまえると、トヨタの技術は駆動ユニットのTHS (Toyota Hybrid System)による性能向上とパワーマネージメントが全てだったとも言えます。確かに低速域でのパワーマネージメントには優れているかもしれません。

しかし、ディーゼルエンジンやダウンサイジングターボでも日本車の先を行っていたBMWにとってはHV車は補助動力としてメリットがあまりにも小さかったのでしょう。
それはWLTPやEPAという実燃費計測において、ダウンサイジングターボやディーゼルターボの方が燃費、パワー、コスト面の総合力が上回っていたのです。

渋滞路だけがメリットの日本式がガラパゴス・ハイブリッドは高速域を含む総合力で劣っていたのです。
そして、今後の電動車への過渡期となるプラグインハイブリッドに活路を見出したとも言えます。

すでに「BMW i3」でフルEV車両を登場させており、トヨタのHV技術に見るべきものなし「使える技術無し」と見切ったかもしれません。
むしろ、トヨタへのディーゼルエンジン供給やスポーツカーのスープラの車体とエンジンを供給するあたり、トヨタは完全に出遅れている状況です。
FCV(水素自動車)でもBMWは早々に見切りを付けており、FCVとHVに注力しすぎて、トヨタは完全に浦島太郎になってしまったようです。


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