メルセデス、ハイブリッド車投入の狙い

(Last Updated On: 2009年9月27日)

トヨタがハイブリッド車プリウスを投入して11年が過ぎた。
その感、欧州車はディーゼルエンジンこそ、主役と考え、その性能向上にまい進した。
BMWのように水素自動車に走った流れもあるが、最終的な燃料自動車としての到達点は、まだ先が見えない。
ドイツ国内での華々しいデビューとは裏腹に、インフラコストなど、課題はプラグインハイブリッドの比ではない。
ある意味、欧州メーカーは、ディーゼルエンジンに注力した事で、世界的な流れから、遠回りしてしまったのである。
北米や日本はディーゼルエンジンに嫌悪感を示し、シェアは圧倒的に低い。
ディーゼルエンジンは、EU圏だけの陸の孤島だったことにも気が付かなかった。
それは、EU圏内のディーゼル優遇政策がもたらした結果である。
そして、ディーゼルエンジンは、CO2の排出こそ低いが、その他有害物質の排出量は、ガソリンエンジンの比ではない事が表面化しなかった。
その点で、EUは経済政策でも環境政策でも独自の進化を遂げた。
その感、日本メーカーは、着実にハイブリッドのテクノジーを進化させた。
そしてレクサスLS600のハイブリッドがデビューし、メルセデスにとってSクラスの領域にまで、進出してきた。
同時期、世界的な不況と燃費効率、環境負荷に対する意識が一気に高まる。
実用的な技術として、過渡期の技術として軽視していたハイブリッド車に注目が集まる。
また、電気自動車、プラグインハイブリッドにも注目が集まるが、現時点では性能面での課題も多いのが現状。
しかし、ハイブリッドはコスト面でも完全な実用化段階に入っていることは、突出したトヨタプリウスの売れ行きを見れば明らかである。
2009年、メルセデスのハイブリッド市場参入となる。
メルセデスが、大型車にこだわる理由は、コスト的にまだ未成熟でなので、燃費を重視すべき小型車に搭載できないのだろう。
価格的には150万円アップとなり、国産車の感覚でいうとマイルドハイブリッドとしても相当なエクストラコストを支払うハメになる。
マイルドハイブリッド(日本車で言うところのクラウンハイブリッドなど)というオマケ・ハイブリッドでのデビューは、その表れだろう。
トランクスペースが犠牲にならない様にするのは、マイルドハイブリッドなら比較的簡単な話しだろう。
欧州系雑誌のプリウスとの対決インプレでは、負け惜しみのコメントが目立つ。
自動車では世界一を自負する国民性なので、当然といえば当然なのだが、
環境性能は、ディーゼルが一番という持論は、もともと崩壊していることに気が付くのが遅かった。
日本でもトヨタ車を追撃などと大々的なマスコミ論調も見られるが、日本メーカーから見れば痛くもかゆくも無いといった所か。
とりあえず、マイルドハイブリッドを環境志向の観点から富裕層がターゲットになるだろうか。
メルセデス、ハイブリッド車投入後の追撃は、始まったばかりである。


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