BMWとトヨタの提携関係と協業状況

(Last Updated On: 2020年12月1日)

BMWとトヨタの提携から現在までの協業状況を整理しました。

2011年12月に環境技術でBMWとトヨタが提携合意

・既にBMWがトヨタへ中型車用ディーゼルエンジンを供給。
・共同開発での次世代リチウムイオン電池開発もスタート。

2012年6月には環境技術の提携拡大で合意

・燃料電池車やスポーツカーの共同開発。
・車体軽量化の研究促進。
・トヨタのハイブリッド車技術をBMWへ供与。
・BMW次期Z4とトヨタ次期スープラの共同開発。

2015年5月では共同開発のスポーツカーは2019年発表

BMW製の直列4/6気筒ターボエンジンとシャーシベースという、次期スープラが噂されていた一方でBMW製では価格が高くなりすぎるというピンボケのジャーナリストコメントもある。実際、現行スカイラインはメルセデス製エンジンを搭載したモデルもあり、価格は日本車として逸脱してはいない。
ただ、レクサスLFAやIS-Fモデルなどトヨタ単独でスポーツカーを製造できるノウハウは十分あり、BMWからの技術供与を受ける必然性は全く無いように思える。
toyota-lfa.jpg
ハイブリッドモデルではかなり先行しているトヨタだが、パワー重視型HVでノウハウを蓄えたBMWは、プラグインハイブリッド(PHV)の2リッター直4ターボモデルを発売しています。

PHVモデルのラインナップではトヨタを凌駕

・ダウンサイジング
・直噴ターボガソリンエンジン
・直噴ターボディーゼルエンジン
・ハイブリッドエンジン(HV)
・プラグインハイブリッド(PHV)
・電気自動車(EV)
・リチウムイオンバッテリー
・軽量化のアルミ・カーボンボディ
・水素自動車:トヨタミライ、BMWハイドロジェン7(2006)
toyota-mirai.jpg
先進テクノロジー分野として列挙してみた。
提携当時は、両社で開きのあった分野も双方のニューモデルを見ると
両社の技術力は、急速に接近しつつ、独自に進化しつつあるように見える。
シャーシやエンジンの流用などもう少し早い段階での相互供給が実現化されるものと予想していたが、思いのほか時間がかかっているように思える。
提携によるメリットよりも、独自開発のスピードが速く、提携メリットが全く生かせない状況なのかもしれない。

カローラにBMWエンジンが乗るというガセネタ記事

海外の信ぴょう性の無いBMWブログをそのまま転載する「クリッカーAPPOLO」の記事です。BMWのエンジンを普及車に乗せたら高くて売れないことなど一目瞭然なのに、日本での転載はあり得ないですね。もう少し、スクープ記事をパクるだけでなく、信ぴょう性も確認したほうが良さそうです。

水素自動車は提携関係は海の藻屑と消えた

BMWも先々代7シリーズ(E68型)では、水素自動車を限定生産し、市販投入の前段階まで進んでいました。ただ、燃料タンクの開発自体はトヨタの方が進んでいたため、E68の次期モデルとなる5シリーズグランツーリスモ(F07)の水素実験車はトヨタ製の燃料電池スタックを使用していたようです。

以降、水素自動車の実験車両は出ておらずBMWとトヨタの関係において、BMW製の水素自動車は、全く音沙汰が無くなってしまったようです。
やはり、水素スタンドのインフラレベルが電気スタンドに比べて圧倒的に遅く、欧州がEVに大きく舵を切ったことで水素自動車の意味無くなったと思われます。

トヨタ「スープラ」とBMW「Z4」、両開発チームの協力関係は2014年から途切れていたことが明らかに

https://jp.autoblog.com/2018/10/01/toyota-supra-bmw-z4-teams-cut-ties/

2012年から始まった両チームの協業は2年ほどで終了し、その後は情報や知見を共有することなく、トヨタとBMWはそれぞれ独自のクルマ作りを行ってきたというわけだ。

単にベースシャーシの寸法を共有した程度のレベルであり、当初のスポーツカー分野の提携としての意味合いは全く無いように思われます。勿論、シャーシの設計や直列6気筒ターボエンジンのノウハウ供与は行われていない可能性が高いです。

実際にモジュールのシャーシやエンジンは欧州の方が進んでいる点でトヨタもBMWのスポーツカー分野の供給に傾いたのでしょう。しかし、技術供与としてはブラックボックスとなり、そのチューニングに4年の歳月を費やす結果となったのです。

Z4は先行登場しましたが、スープラはまだ市販化の時期が明言されていません。
BMW製エンジンがデチューンして提供されれば、スープラの性能は明らかにZ4に劣ります。屋根付きZ4+6気筒ターボのスープラは、700万超えは確実です。トヨタ製V6ターボ(レクサスLS搭載版)のチューン版でも方が良かった可能性もあります。

  • トヨタ製ハイブリッドはBMWで使われず
  • BMWスポーツカーのノウハウもOEMレベルで全く役に立たず
  • 欧州のディーゼル問題により、BMW製ディーゼルエンジン供給も不要となりました

何のための提携だったのでしょうか。あまりメリットの無い提携であったと思います。

トヨタスープラがBMWZ4ベースで登場の意味

autoblogでは、2年で協業関係が立たれた記事がでていましたがガセネタでしたね。やはり海外ブログ系は今一つ信ぴょう性が低いようです。
信頼できるのはCGでないスクープ写真だけですね。

トヨタ側で新規開発を行う手間やコストが省けた点ではメリットはあったのでしょうか。BMWZ4ベースのエンジンやインテリア、シャーシが使われており、
スープラの要素はエクステリアだけという有様です。

トヨタとしては提携の成果を少しでも上げる必要がある点やトヨタ86がスバルベースでもある。少量スポーツカーとして生産が厳しい実情もあるのだろう。

500万を切る4気筒ターボモデルはZ4を考えれば妥当な線です。
ただ従来のスープラオーナーにとっては高く映るでしょう。

トヨタは今もFCVの水素に可能性があると見ている

トヨタのMIRAI以降で新型が登場していない状況です。
BMWでは、その実現性に見切りを付けていますがトヨタは煮え切らない論調です。今もEVとFCVの二者択一、適材適所などという夢物語を描いているようです。
あまりにも高価なFCVに他メーカーでの参入はヒュンダイぐらいです。

技術開発として継続する意味はありますがインフラ整備なども含めて課題の多い現実が直視できないようです。

電動化やPHVではBMWはトヨタの遥か先にいる

BMW i3/i8に加えて、新型EVのコンセプトモデルが登場しています。
すでに市販化後のノウハウも蓄えた結果、欧州全体としてEV化に舵を切る目途感があるとも言えます。EVのパワーマネージメント、カーボンボディの軽量化とコストダウンの手法などトヨタが学ばなければいけない分野です。HVの技術転用などほんの一部に過ぎない結果が、EVの発売遅延に繋がっているのです。
HVの技術があればEVはすぐ作れると豪語する自動車評論家やジャーナリストは信用に値しません。

トヨタは現実普及路線としてのプリウスだったのでしょうが、ノートeパワーに敗北し「なんちゃってEV」に負けている状況なのです。

HV販売台数で有頂天となっていたトヨタはEV界から取り残されている状況です。
提携先のBMW iブランドをOEMとして受け入れることが、スープラ同様にトヨタが真っ先に取り組むべき事項なのです。

BMW Z4とトヨタスープラが共同開発の名の元に登場

スープラの左ウインカーレバーが日本車の流れを変える

BMWのZ4ベースでトヨタスープラが登場しました。エンジンはBMW製の4気筒と6気筒ターボエンジンにZF製8ATを採用しています。インテリアのセンターモニターやメーターパネルにトヨタ製を認めますが、ほぼBMWのインターフェースです。

トヨタの整備工場でコンピュータを繋ぐための変換機

エンジンや車体制御は、基本的にBMW製であり、そのままではトヨタの整備工場に備えているコンピューターでは確認できなかったようです。そのため、BMWからトヨタ言語への変換機を新たに追加し、その変換機を通して、トヨタのコンピュータへ接続し、車体状況を確認し、整備可能としています。

BMWとトヨタとの協業の流れ

今回、BMW製のスープラを開発したことに伴い、BMW製機器がトヨタ製コンピュータに接続可能となりました。今後、スポーツカーなどトヨタでは不得意な分野についての協業拡大も予想されます。

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