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BMW EVスポーツカーとEV戦略とは

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FUN君
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今後のBMW EV戦略として、2020年のPHV/EV販売実績をふまえて、今後のセダンとスポーツカーの在り方はどうなるのか?。世界、欧州、日本の事情をふまえて解説します。

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BMWはHV/PHV/EV化で出遅れ無し

2020年度のBMW実績

BMWグループの電動車両(EVおよびプラグインハイブリッド車)の世界新車販売は、下記の状況です。ドイツ国内のエンジン生産工場もEV生産へ、切り替えを急ピッチで進めています。

  • 過去最高の19万2646台。
  • EVとPHVの前年比は31.8%増

現時点BMWの電動化は他社比べて出遅れ無し

BMW i3/i8のEV/PHV車に加えて、330e/530eなどのPHV販売実績。
むしろ、EV/PHVラインナップではトヨタを超えています。

  • アクティブハイブリッドの名前で10年以上前からHV車に参入
  • HVに見切りを付け、PHV/EV化を促進
  • トヨタとの提携でもHV化を促進せず
  • EVレンジエクステンダーでも、先行

セダンの実情

BMW i3の純EV車に加えて、末尾e付きモデルのプラグインハイブリッド車は、他メーカーを凌駕するラインナップです。セダンとして技術力でも、現時点十分な競争力を確保しています。

スポーツカーの実情

BMW i8の純EV車ではありませんが、iブランドのトップモデルとしてスポーツカーらしいスタイリングと性能を備えています。デビュー時期も早く、BMW EVスポーツカーとして、ブランドイメージアップにも貢献しています。次期i8モデルに加えて、末尾e付きモデルのプラグインハイブリッド車は、他メーカーを凌駕するラインナップです。セダンとして技術力でも、現時点十分な競争力を確保しています。

i8主要装備

前輪を駆動するモーターは、最大出力131ps、最大トルク25.5kgm。
後輪を駆動するエンジンは、1.5リットル直列3気筒ガソリンターボ。最大出力231ps、最大トルク32.6kgmを発生する。
モーターとエンジンを合わせたトータルでは、最大出力362ps、最大トルク58.1kgm。
0-100km/h加速は4.4秒、最高速は250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを達成。
二次電池は、畜電容量5kWhリチウムイオンバッテリーで、モーター単独で最大37km、最高速120km/hでEV走行可能。

  • AC普通充電ポート
  • LEDヘッドライト
  • アラーム・システム
  • 電動フロント・シート
  • サン・プロテクション・ガラス
  • ヘッド・アップ・ディスプレイ
  • HDDナビゲーション・システム
  • HiFiスピーカー・システム harman/kardon
  • USBオーディオ・インターフェイス、ハンズフリー・テレホン・システム
  • BMW iコネクテッド・ドライブ・スタンダード(BMW i リモート・サービス含む)
  • ドライビング・アシスト (前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキ)
  • トップ・ビュー+サイド・ビュー・カメラ
  • リア・ビュー・カメラ/PDC
  • フロント・シート・ヒーティング(運転席&助手席)
  • 20インチ BMW i アロイ・ホイール(F195/50 R20、R215/45 R20)
  • 価格:19,170,000円

BMW i8は生産終了

BMW i8の販売は成功し、ホンダNSXの販売は失敗だった

今後のBMW EV戦略とは

2023年度のBMW予想

BMWグループは、全世界のフルEVを約12車種拡大する計画

2030年度のBMW予想

全世界の新車販売台数の少なくとも50%をフルEVにすることを目指す。

2020年度の世界実績

  • ピュアEVは前年比13%増。
  • PHVは、前年比がおよそ40%増
  • 欧州では、新車販売EV比率15%

ここで、PHVが伸びてるからトヨタが強いと勘違いしている方もいますが、トヨタプリウス、ヤリスHVがうれているだけでPHV車の販売はベスト20にも入りません。

トヨタの2020年の電動車販売実績

  • HV:190万5941台(2.2%)
  • PHV:4万8513台(-14.2%)
  • FCV:1770台(-29.0%)
  • EV:3346台(前年ゼロ)
  • 合計:195万9570台(1.9%)

この結果からも、欧州を含む全世界でEV/PHVではトヨタは完全に出遅れていると言えます。

日本車EV出遅れというウワサ

今後のEV化に向けて、HVが強いトヨタがEVでも勝てるという思い込みです。

  • 日本ではEVインフラの遅れ
  • モーターと全個体電池は日本が積用という思い込み
  • 欧州ではCo2罰金規制と合わせて、EV化を積極的に促進

実際、欧州のCo2規制では、HVで高燃費のヤリスやプリウスが貢献しており、2020年度の罰金規制をクリアするなど、日本車優位とする論調もあります。しかし、EV車においては、日産リーフのみであり、日本車の出遅れが目立ちます。これは、日本市場優先でHV車の開発を優先した結果であり、欧州に追い付くには数年掛かることが予想されます。

内燃エンジンの行方

HVの燃費効率では世界最高レベルのトヨタですが、将来のCo2規制値では、PHVに勝てないターニングポイントがあります。
eパワーで先行するモーター駆動のエンジン発電のシリーズハイブリッド方式で高効率を進める日産グループが内燃エンジンで生き残る手段として優位です。

  • トヨタTHSのHVは、将来的に数値的な限界が来る
  • 内燃エンジン主体のHV車として、見切りを付ける時期が早々に訪れる
  • シリーズハイブリッド方式で内燃エンジンへの移行を図る日産方式は、内燃機関延命の点で優位

結局、どのメーカーが勝つのか

欧州におけるEV化積極推進策は、欧州の産業構造にも強烈なインパクトをもたらしています。一方のトヨタは自国の内燃機関への影響を最小限に抑える施策です。

  • 水素エンジンは主流になれず、第二の内燃機関には成らない
  • 電力不足、バッテリー不足の供給問題は山積み
  • トヨタ出遅れ、欧州先行の事情は変わらず

2030年にEV化が成功するのかは、未知数。しかし日本メーカーの特にトヨタ出遅れだけが目立つ構図。内燃エンジンの縮小は残念ですが、EV化は待ったなしの状況となっています。

BMW EVセダンの将来

BMW iブランドは、欧州メーカーに先駆けて別ブランドを立ち上げるなど、技術力や販売実績でもライバルメーカーに出遅れていません。欧州cafe規制により、急速なEV化が進められており、EV専用工場への転換や新設も進んでいます。バッテリーの安定調達、コスト低減と軽量化、性能向上には、まだ課題が多くあり、内燃エンジンとの併売が必要でしょう。

BMW i1~i7のラインナップとして、セダン化が進められる予定です。

BMW EVスポーツカーの将来

フル電動化による、デメリットは、パワー不足よりもコストや重量、航続距離が問題です。

モーターのパワーやトルクについては、内燃エンジンよりもパフォーマンスに優れている部分もあり、今後もスポーツカーに搭載されるでしょう。BMWもBMW i8を登場させたように、期待を裏切らないと予想します。

BEVは、セダンとSUVが優先され、スポーツカーは後回しになる可能性が高いでしょう。

BMWビジョンMネクスト(2019)

BMW i8の次世代モデルPHVコンセプトモデルとして、2019年に登場しましたが、情勢がEV一択となり、次世代PHVスポーツカーの市販モデルは登場していません。

  • プラグインハイブリッド(PHV)
  • 直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせ
  • PHVシステム全体で600hp
  • 4WD・FRのトルクスプリッド駆動
  • 0~100km/h加速3秒、最高速は300km/h

 

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