UXとは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」を略したものです。ユーザーが得られる体験のことを指し、「Experience」は「体験・経験」 の意味です。
BMWの2022年の最新iDrive第8世代は、どのような評価なのかを解説します。
車内UX(ユーザーエクスペリエンス)のトレンド
車両への最新のUX採用技術が増加しています。
テスラのタッチパネルのセンターモニターに新しい車のインターフェースを感じた方も多いことでしょう。
搭載システムをユーザーがどのように評価しているかを理解しておくことが非常に重要です。
車内UX(ユーザーエクスペリエンス)はブランドの差別化において重要な要素であるだけでなく、長期的な顧客ロイヤルティの確立にも影響を及ぼします。
車内車載ヒューマンマシンインターフェース(HMI)
2022年にSBD社(Secured by Design Ltd)にて実施された「SBD Automotive」のUX(ユーザーエクスペリエンス)専門チームでは、BMW iXのHMI UX評価を実施しました。
この新型電動SUVは、第8世代のiDriveインフォテインメント・システムを採用し、パーソナライゼーションのための新たなソフトウェア機能やさまざまなオプションをユーザーに提供しています。
第8世代iDrive
iDrive 8は、14.9インチのセンター・タッチスクリーンに搭載され、ダッシュボードを覆う単一のディスプレイに12.3インチのデジタル・インストルメント・クラスターとともに配置されています。iDrive 8には、機械学習型AIとクラウドのデータを活用し、ユーザーの最近の行動に基づいてUXオプションを推奨する新機能、BMW IDも導入されています。
Over The Air(OTA)アップデート技術とは
iXは、Apple CarPlayおよびAndroid Autoとの統合をサポートし、5Gを活用してOTAアップデートを提供します。
OTAを活用することで、IoT機器としての車載iDriveに対して、ソフトウェアやファームウェアのアップデートのプログラムを無線経由で送受信可能となっています。
HMIとUXの総合評価のまとめ
BMW iX – UXベンチマーク評価の結果は、下記の通り。
- 安定性への懸念に影響を受けるが高スコアの可能性を秘めたシステム
- BMW iXのインフォテイメントシステムは概ね素晴らしく、シンプルで使いやすいことから、BMWが「テクノロジーフラグシップ」と称するのにふさわしいと言える。
- SBDがテストした対象が発売前の初回量産車であったことから、信頼性に関する問題の発生頻度が高く、予想より低いスコアとなった一因になっている可能性がある。
- 発生した信頼性に関する問題の大半は、ソフトウェアアップデートによって解消できると想定される。
- これらの問題を除けば、iXのコックピットは、快適な環境とシステムを実現しており、シンプルで直感的なインターフェースを提供している。
今後のバージョンアップで信頼性や操作性も向上していくことでしょう。
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