
メーターやディスプレイ、ピアノブラックなどの内装パネルの汚れ落とし、傷消し、コーティング失敗の除去方法も解説します。
汚れや傷は避けられない
日常、クルマを使用していると、以下のような要因によって、ガラスやプラスチックパネルの表面が汚れたり、傷が付いていきます。
日常生活に伴う汚れや傷
- 自然にホコリが溜まる、付着する
- タッチパネル操作(指紋、脂、爪による傷)
- くしゃみ、咳、唾の付着
- キーやサングラス、小物の出し入れ時の傷
- 静電気で汚れを引き付ける
- 虫の死骸
- 太陽光、紫外線
- 食べ物のカス
コーティングでキズを防ぐ方法
コーディング用途
近年、増えているのがディスプレイパネル、ピアノブラックを保護するコーティング剤です。
- スマホのパネルコーティング剤
- グラシアス、ペルシードなど
ピアノブラック部分やツヤ有りパネルへのコーティングは比較的失敗せず、どの製品でも期待通りの効果が得られます。
メリット
光沢のディスプレイパネル、ピアノブラックパネルなどのコーティングを実施しておくと、パネル表面上に固い皮膜が生成され、汚れや傷が付きにくくなります。
特に新車やルームクリーニング済中古車であれば、購入時に実施すると良いでしょう。
事前の道具を準備
- 精製水:清掃用
- コーティング剤
(スマホパネル用:コーティング剤、クルマ用:グラシアス、ペルシードなど) - マイクロファイバークロス、眼鏡用クロス、カメラレンズ用クロス
汚れや脂、ホコリ取り
- ホコリやゴミが付いていると、作業でキズを付ける恐れがあるため、クリーニングします
- ホコリのみであれば、クロスで軽くふき取るだけでキレイになるでしょう
- 指紋や脂汚れが、落ちない場合は、精製水を含ませてふき取ります
- 線キズ、やや深い傷は、後述の「傷消し」で解説します
注意事項
- ウェットティッシュなど、アルコール成分が入ったものは使用不可(パネルを劣化させる)
- 車内専用クリーニングクロスも使用不可(不要な保護成分が入っている)
- ブラシなどは、傷の増加の要因となるため使用不可
クリーニング後、コーティング剤を塗布
- これ以降は、コーティング剤の使用説明書に沿って実施下さい。
- 一定間隔で重ね塗りしていくことで、コーティング皮膜が保持され、効果が持続します。
車内コーティングで注意・避けるべき点
運転席メーターパネルのコーティングは不可
運転席側のメーターパネルは太陽光の反射などで見難くなることを防ぐために、ツヤ無しのプラスチック透明パネルが多いです。表面は凸凹の加工が施されています。
- グレア(光沢パネル):コーティング向き
- ノングレア(つや消しパネル):コーティング不向き・不可
このノングレアパネルにコーティングを行うと塗りムラが目立つなど、確実に失敗します。
つや消しパネルのコーティングは不可
センターディスプレイにも「つや消しパネル」が使われていれば、コーティング剤NGです。
- キズ防止フィルムが貼られていたり
- つや消しプラスチックパネル
上記にコーティングを行うと塗りムラが目立つなどして、確実に失敗します。
失敗の理由
コーティング剤は、グレア(光沢パネル)に使うもの
スマホのガラスコーティング剤から発展した製品です。
もともと、透明でツルツルのガラス面をコーティングして、傷から守ることを目的とした製品であり、ピアノブラックのパネルのように、硬質でツルツルのパネルであれば、同様の仕上がり効果を期待できる製品になります。
グレア用をノングレアに使えば必ず失敗する
太陽光などの光をディスプレイへの映り込みを低減させるノングレア処理が、パネル上に施されており、コーティングを行うことは無意味な製品になります。
よって、表面が凸凹しているパネルやフィルム、つや消し効果のあるプラスチックに対して、コーティングを行うと、塗りムラや白い拭き残し後が、目立ってしまうのです。
この点は、コーティング剤の注意事項に明記されておらず、誤った利用を行ってしまうケースが多いようです。確実に失敗する可能性が高いため、塗布する範囲をツルツルの光沢部分に留めたコーティングを行いましょう。
パネルの傷やコーティング失敗の対策とは
ここでは、以下の失敗に対する傷の軽減とリカバリー対応について解説します。
コーティング塗布前、やや傷が目立つ場合の下地作りの参考にできます。
- ディスプレイパネル上についた取れない汚れ、細かい傷
- ピアノブラック上についた取れない汚れ、細かい傷
- ガラスコーティングの塗布失敗、塗りムラが取れない
事前の道具を準備
- 精製水:清掃用
- タミヤ コンパウンド(仕上げ目):表面研磨、コーティング皮膜取りのコンパウント
- タミヤ コンパウンド用クロス:ふき取り・磨き用クロス。マイクロファイバークロス、眼鏡用クロス、カメラレンズ用クロスでも代用可
汚れや脂、ホコリ取り
- ホコリやゴミが付いていると、磨く際にキズを付ける恐れがあるため、クリーニングします
- ホコリのみであれば、クロスで軽くふき取るだけでキレイになるでしょう
- 指紋や脂汚れが、落ちない場合は、精製水を含ませてふき取ります
タミヤ コンパウンド(仕上げ目)で磨く
コンパウンドというと、番数によっては傷がついてしまうものです。しかし、この製品はプラモデル専用の最終的な仕上げ材です。そのため肉眼で見えるような傷が増えることはありません。
最終仕上げという名のごとく、超微細な研磨粒子であり、細かい傷やガラスコーティング失敗の皮膜を除去したり、頑固な汚れを取り除くのに効果があります。
※つや消しパネルとしても効果大。コーティング剤の塗りムラ除去、傷を目立たなくする効果も抜群です。
利用方法
- 適量をクロスに付ける
- クロスで対象部位を中心に刷り込み
- 別のクロスで拭き上げる
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