FUN君
BMWはドイツのメーカーです。
2005年以降、ドイツ経済や政治情勢、EUとの立ち位置などについて解説します。
目次
2005年のドイツ事情(メルケル首相誕生)
- 2005年7月、国内失業者500万人超、戦後最多
- 内閣信任案、与党否決、連邦議会解散
- 39年ぶりにCDUとSPDによる大連立政権が誕生
- シュレーダー首相が退き、CDUのメルケル首相が誕生(女性初、東ドイツ出身者)
- 2006年、BMWの水素自動車ハイドロジェン7(E68)登場
2010年のドイツ事情(中国・ロシアとの接近)
2011年、i8ハイブリッドスーパーカーを登場させたBMW。日本車はリーフ登場の時代
- 経済の黒字回復
- 中国との急接近、中国市場への輸出増大が黒字のメイン
- ロシアへのガスパイプラインなど、エネルギー依存強化。安価なエネルギー獲得に成功
- 経済の黒字化で移民・難民政策強化
- BMWは、アクティブハイブリッド車のラインナップ強化
- 2012年、トヨタとの提携強化もトヨタ製ハイブリッドに一切興味なし(低速域に強い日本製HEVは、欧州の高速域に向かない)。しかし、日本メディアは日本の技術に追いつけないという誤った論調。
2015年のドイツ事情(脱原発、エネルギーシフト)
- 2011年の福島第一原発事故を受けた、脱原発の推進
- 風力や太陽光など再生エネルギーへの急速なシフト
- BMWは、i3/i8の電気自動車(2013年)、PHEV車のラインナップ強化(2015年)、水素燃料電池試作車
- この時点で、ハイブリッドスーパーカー、カーボンシャーシ、レンジエクステンダー、バッテリー容量増強など、当時の日本車を技術的に凌駕していた状況。
2020年のドイツ事情(ウクライナ、移民、問題多発)
2005年以降、急速に中国・ロシアに接近しつつ、ドイツ経済は急成長を遂げました。
結果、左派リスクがドイツやEU内で目立たぬまま、増大してしまったようです。
- ウクライナ事情による、極端な電力不足(ロシアエネルギー依存の顕在化)
- 再生エネルギーが50%を超えた(脱原発、脱石炭は正解か、失敗か)
- コロナによる景気低迷
- 移民・難民による治安リスク、社会不安の増大
- 中国貿易依存、リスクの顕在化
- バッテリー資源の中国依存問題
- BMWは、電気自動車のラインナップ強化、PHEVに加え、MHEV(BSG/ISG)搭載車種強化
最新のドイツ事情とBMW
- BEV推進の流れは変わらない
- 2035年以降の「e-fuel」は認めるが、限定利用に留まる内容
- 脱内燃車の流れは変わらず
- 中国依存の市場政策も内外批判の高まりにより、転換を迫られている
最新のドイツ事情と日本市場との関係:まとめ
- BEV推進のドイツ、欧州事情ですが、日本は、まだまだICE(内燃エンジン車)がメインの市場です。(ほぼ、BEVに興味が無い方が多い)
- 近年のBMWは、BEV(バッテリーEV)最優先のニューモデルラインナップとなっています。
- それは、ドイツ・欧州事情の考え方、施策かもしれません。
- ただし、日本のユーザーだけでなく、販売現場にも大きなギャップがあることでしょう。
- エコカー減税のメリットが縮小し、日本では、ディーゼル人気が縮小、ガソリンエンジンに回帰するかもしれません。
BEVが圧倒的な不人気市場の日本です。輸入業者として、日本の特殊事情を理解し、もう少しユーザー視点に立った戦略を望みたいところです。
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