6/7/8シリーズ以上は維持費が掛かる、素人は避けた方が良いという通説は本当でしょうか?。近年、品質が向上したお勧めBMW上級モデルを解説します。
壊れなくなった7シリーズの型式とは
壊れるリスクが少なくなったのは、F01/F02型の後期型からとなります。
年式で言うと2012年式からの8速AT搭載モデルになってからが狙い目でしょう。
これは、5/6/7/8/X5/X6/X7シリーズに共通して言えることです。
故障発生の声が少なくなってきた
サイト運営者としての意見です
これは1996年からのサイト運営により、様々なユーザーのご意見、アンケート結果をふまえたものです。特に新車から7年、7万キロ以内での不具合発生率が減少している感覚です。
整備系関係者の意見は、分かれる
整備関係者の意見として、他メーカー系の方に言わせると「BMWは壊れわれやすい」とされるなど、意見は様々です。
- 最新モデルでもトラブルに見舞われる不運なケースも存在
- リコールは、近年のモデルでも発生しており、不具合はゼロではない
- 特にディーゼルは、ややリスクが高いと言える
など、一概に正しいとは言えません。参考意見として、捉えていただければと思います。
壊れなくなった理由
自動車は数万点の部品から構成されており、個々の品質が保たれた状態での高度な集合体となっています。製造技術の進化、品質管理の向上が、従来とは比べ物にならない品質に繋がったと言えるでしょう。
品質向上の結果、故障発生の頻度が下がった
- 日本製部品の採用率が上がった
- 欧州製部品メーカーの精度が向上した
- 電装系部品の耐久性が向上した
- 工作精度が向上し、オイル交換の頻度が減少した
- iDriveの共通化が進み、電装系部品の品質が向上した
特にE型の時代からオイル交換のロングライフ化が進みました。オイルの品質向上だけでなくエンジンの部品精度が向上した点が挙げられます。
日本のユーザーも日常の足として欧州車を選べるようになった
バブル期終息後、欧州車比率が下がらすに日本製セダンの分野、大型SUV分野にBMWやメルセデスが浸透していった理由としては、一般ユーザーが安心して乗れるようになった品質と新車保証制度が寄与していると言えます。
部品集約化・共通化によるメリット・デメリット
部品の共通化、集約化、プラットフォームの共通化は欧州車が日本車よりも進んでいます。
1シリーズから7シリーズまで共通部品が使われているケースもあり、エンジンや基幹電装部品の共通化が図られています。
メリット
- 多くのモデルに搭載されることにより、市場で鍛えられ不具合の発生率が減少
- 専用部品が少なくなり、不具合の発生率は、上級グレードの専用装備に留まる
- 耐久部品の耐用年数も伸びている印象
- 特に5シリーズ、X5との部品共用化は、7シリーズやX7に特化した不具合発生の減少に寄与
デメリット
- 部品の使いまわしにより、上級グレードでは、コストダウンに感じられる部品が出てくる
- 下位グレードでは過剰品質な部品も出てくる
- 不具合が発生すると全モデルがリコール対象になる
中古車として選ぶとお買い得モデルとは
- 新車登録から7年以内、7万キロ以内
- 6/7/8シリーズ、X5/X6/X7シリーズのガソリン6気筒、4気筒搭載モデル
- 5万キロ以内のディーゼル搭載モデル
V8や多走行ディーゼルを避ける理由
- 多走行ディーゼル車は、煤(すす)が詰まる事象により、様々な不具合発生に繋がる
- ディーゼル車は、圧倒的なトルクや燃費面で好まれる反面、故障の発生率が高い
- V8はエンジンの熱量が大きく、エンジンルームの密度の高さから、様々な不具合に繋がる
- 経済性の観点で4000cc以上の排気量が中古車市場で、あまり好まれない
6/7/8シリーズの中古車の維持費を抑える方法:まとめ
最上級シリーズを格安に乗るコツ5点
- 正規ディーラーでメンテされていた記録簿があること
- 出来ればBMW認定中古車を選ぶ(保証期間6ヵ月以上)
- 新車登録から7年以内、7万キロ以内の中古車を選ぶ
- 出来れば排気量3リッター以下、ガソリンモデルを選ぶ
- さらに、後期型を選ぶと熟成が進み、前期型の不具合が解消されている
中古車には当たりハズレもあり、低年式多走行車でも、全く手が掛からない車もあれば、故障連発の車もあります。しかし、近年のBMWは上位シリーズでも故障しなくなったと言えます。
新車からの価格乖離が大きくお買い得
少し前の7シリーズと言えば、壊れやすく高額修理の筆頭のような話もありましたが、近年のモデルは5シリーズとの共通化も進み、驚くほど信頼性が増しており、維持費も安くなっています。
おすすめは「40i」です。
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