トヨタよりBMWの方がEVやPHVで進んでいる理由

(Last Updated On: 2018年7月28日)

HV車で世界一とガラパゴス化を加速させた評論家

ハイブリッド車では日本車に追い付けないからヨーロッパでは、ハイブリッド車をパスしてEV車切り替える制度改革を行ったのだ。
という誤った論点を展開する池田氏のようなジャーナリストがいます。
この説は本当でしょうか。

BMWではFCV(水素自動車)を先々代7シリーズで登場させています。
一方でハイブリッド車アクティブハイブリッド7を2009年に市販化しています。ちょうど2代目プリウス末期の時期です。
2011年にトヨタとBMWは環境技術で提携しています。
平均速度の高い欧州にはハイブリッドは実用的ではなく、直噴ディーゼルターボに対して、高速域で燃費が悪化し、パワー不足なハイブリッド車に存在価値は無いと見切ったのです。
トヨタのハイブリッドの根幹はTHS2のトランスミッションの出来の良さですが、実際の提携でトヨタ技術の転用は、その後に登場するBMWのハイブリッド車に全く見られません。

BMWのPHV(プラグインハイブリッド)ラインナップ

2シリーズから7シリーズ、Xシリーズとラインナップも豊富です。(2018年5月時点)
ダウンサイジングターボで高速域のパワーと実燃費を低減しつつ、モーターによるアシストというプリウスの先を行くPHV車を登場させています。

  • BMW X5 xDrive40e
  • BMW X1 xdrive25e
  • BMW 225Xe
  • BMW 330e
  • BMW 530e
  • BMW 740e

BMWのEV車も以下のラインナップ

i3などは、マイナーチェンジにより、EV単独航続距離も伸びています。(i8はハイブリッドモデル)
レンジエクステンダー(発電用エンジン)も搭載したモデルもあり、ボディはカーボン製です。
EV車のコンセプトとしても最先端の内容となっています。

  • BMW i3
  • BMW i8

それに引き換え、トヨタはプリウスPHVのみ。

ハイブリッド車のラインナップは充実していますが、より先進的なPHVのラインナップは非常に貧弱です。
トヨタとBMWは提携し、トヨタのHV技術が流用、転用されるかと思われましたが、蓋を開けてみれば全くそのような状況にはなっていません。
BMWも提携先のトヨタが古臭いHVにこだわっている点で見切りを付けたのでしょう。
提携を解消したテスラも同様ですね。

BMWとトヨタの立場逆転の実態

むしろスポーツモデルのBMW Z4ベースのトヨタスープラが登場するという立場逆転の模様です。

BMWのPHVもモーターとバッテリーのパワーユニットを各シリーズで共用するというコストダウン戦略です。
もはや数的にもプリウスPHVが劣勢のようです。

トヨタ提灯記事のジャーナリストは、ドイツ車や欧州事情の本質を理解していない記事が多いです。
特に池田氏の提灯記事の筆頭であるマツダは、独自EV技術もなく、今後生き残れない可能性が高いのです。

ハイブリッド技術に傾注するあまり、EVで出遅れたトヨタの実態を素直に受け入れるべきでしょう。
BMWでは、PHV,EV,カーボンボディでもコスト的に割高な初期投資の時期は、すでに過去の話です。
既にコスト回収フェーズに入っているからこそ、欧州でのEV切り替え戦略が実施できたのです。

トヨタのHV,PHVは、モーターやバッテリーというEV基礎技術というよりも、THS2(トランスミッション)の出来の良さが全てなのです。
この点では他メーカーは、数値的に及ばないのですが、THS2も画期的な進化もなく、それは2代目プリウスから基本的に変わっていません。
しかし、世界的にはHV車は過去の技術となっており、税制上のメリットもありません。
この点でもBMWが提携先のトヨタHV技術に見切りを付けた理由です。

トヨタはモーターやバッテリーというEV基礎技術が、BMWよりも遅れており、これが日産やBMWのEV車のようにすぐ市販化できない理由です。


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