火災となる最近のBMWリコール事象をまとめてみました。
過去の火災で大規模リコールの事象(2022年)
今回のリコール原因は、北米のBMWにおいて100万台に迫る規模で、リコール対応に迫られています。その対象は非常に幅広く、2005年から2011年までに生産されたBMWが対象となります。
火災の原因
PCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブのヒーター(ブローバイヒーター)。
BMWによると、この部品はサプライヤー(ドイツのMahle)によって仕様通りに製造されていない可能性があり、不規則な回路によってPCVが過熱する可能性が指摘されていて、最悪の場合で「発火に至る」とのこと。
対象モデルと製造年月日の一覧
今回発表されたリコール対象モデルと製造年月日は下記の通りです。
アメリカのみだと91万7106台、しかしカナダでは9万8000台、韓国では1万8000台が影響を受けるそうです。
この問題が全世界に拡散してしまうと、トヨタの「190万台」を軽く超える可能性がありそうです。
BMWによると、対象となる台数こそ多いものの、実際に不具合が生じる可能性がある車両はこのうち1%程度の影響との見積です。
- BMW 1シリーズ クーペ 2007年11月08日~2013年10月04日
- BMW 1シリーズ コンバーチブル 2007年11月12日~2013年10月09日
- BMW 3シリーズクーペ 2006年5月10日~2013年6月26日
- BMW 3シリーズ セダン 2005年2月01日~2011年12月16日
- BMW 3 シリーズ ワゴン 2005年6月14日~2012年5月29日
- BMW 3シリーズ コンバーチブル 2006年11月28日~2013年10月01日
- BMW X3 2006年4月12日~2010年8月24日
- BMW 5シリーズ セダン 2005年1月28日~2009年12月17日
- BMW 5 シリーズ ワゴン 2005年1月19日~2007年2月22日
- BMW X5 2006年5月23日~2010年3月18日
- BMW Z4クーペ 2006年4月18日~2008年8月11日
- BMW Z4 ロードスター 2005年4月28日~2011年8月24日
過去の大規模リコール(2017年)
BMWはアメリカ市場に販売されている2006年から2011年の間に生産された車両の多くに火災発生リスクがあると発表し問題になっています。
リコールになっているのは、過熱しすぎる可能性がある空調システムの配線と、クランクケース換気バルブの2点。
米国NHTSAの発表によると2006年~2011年モデルの3、5、X3、X5、Z4の各グレード合わせ140万台以上がリコールの対象になり、BMWは火災のリスクがあるのでガレージではなく、屋外に駐車しておくように注意を促しています。
韓国でBMWディーゼルの火災多発(2018年)
今回の火災リコールとは別の原因になります。
リコール対象のディーゼル車を世界全体で160万台に拡大しています。
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